1月に読んだ本 ~なんと!新年から飛ばしすぎでしょうか

1月に入って読んだ本リストです。
ん、これはちょっと 今までのペースを大きく逸脱していますぞ!
まぁたくさん本を借りたからってのはありますが、ちょっと飛ばしすぎかもしれませんな。

※2015年2月2日 1つダブりで記録してたのでデータ修正。

2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:7865ページ
ナイス数:2307ナイス

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)感想
なんともいえない味わいの本でした。そうなんだよね、やり直せることなんてホントの所ほぼ無くって、良くってせいぜい近似なんだよなぁって経験を重ねて人は人生を思い知るわけなんです。けれども、いつからでも何をしててもちゃんと「はじめて」ってのが巡ってくるんだよなぁ。 幼馴染とはいえ闇をかかえた二人の物語は、似非コロンビア人の娼婦や寂しい小学生と係わり合いになり、時には危ない橋を渡りつつ流れていくうちに、なんだかどんどん勢いがついてっちゃって 読む側は目が離せない状態に。番外地へこのまま突入です。

読了日:1月8日 著者:三浦しをん
まほろ駅前番外地 (文春文庫)まほろ駅前番外地 (文春文庫)感想
視点がぐるっと転換して、今作は周辺の人達の目線からのお話。こうやって人と人は係わり合いながら暮らしているのだなぁ、と本を読みながら改めて思い知るのでした。トラブルもあるし、本心を明かさなかったりもするし、思いがけず傷にふれてしまったりもするけれど、読後感はなぜか柔らかい。多面なのが人の面白さでもあるよね、と思う斜め上をいく行天のフラッシュバック?や星君の背景が気になりつつ、狂想曲を楽しみに。
読了日:1月9日 著者:三浦しをん

その女アレックス (文春文庫)その女アレックス (文春文庫)感想
ネタばれに繋がりそうだし、その始まりの理由を思うとあれこれ言いにくい苦さを含んだ本です。何か重い理由がありそうだ、と幾つか想像をめぐらせると近い所まではミステリーに精通した方なら辿り着けそうな所もありますが、登場人物の濃さや、物語の仕上げ具合も諷刺具合もフランスの作家さんらしくてホントに良く練られた作品でした。物語の急展開に翻弄され続きが気になり一気に読了。賛否あるようですが、してやられた感に疲れながらも、そう悪くもない溜息をつきつつ、訳者後書きまで楽しみました。たまには翻訳ものも良いですね。
読了日:1月10日 著者:ピエールルメートル

西加奈子と地元の本屋西加奈子と地元の本屋感想
西加奈子さんと大阪の魅力満載本。薄いけど、352円するけど、買って読んで良かった(笑) 大阪弁、うるさくてゴメンナサイね。他の場所で声高になる人ばっかりじゃなくて、自分なりに気をつけてる人もいるねんけどな。ま、「どないしたん、喋り方きれなってますやん」てのも確かに気になるしな^^  この冊子で津村記久子さんにも興味が出たのは思いがけない収穫でした。 そしてそして、電子書籍にもすっごく興味あるけど、本屋さんで本を買う喜びもやっぱり捨てがたいなぁと思いを新たにしたのでした。(けどkindle試してみたいー)
読了日:1月10日 著者:

満願満願感想
暖かい部屋で読んでいながら、どこからか湿った冷たい空気が流れ込んできてゾクッとするような1冊でした。それぞれに少しずつ趣向の異なる短編の構成も、気がついた時点では既に取り返しがつかない程になっている事態の深刻さの仕上げ方も鮮やかでした。「インシテミル」の映画がちょっと???だったので心配していましたが、その印象は払拭されました。映画と原作は別物ですものね。
読了日:1月11日 著者:米澤穂信

神去なあなあ日常 (徳間文庫)神去なあなあ日常 (徳間文庫)感想
いやぁ、面白かった。まぁ逃げられない環境とはいえ、勇気君はよく頑張ったよー 日本人には八百万の神を感じる感覚のようなものが備わっていると思うのだけれども、そんなものを改めて刺激されたりしてなんだかそわそわ。人間って自然のごく小さな一部なんだよねぇ。 しかし、ノコは抜群にかわいい。緊迫の場面もあるのだけれど、普段こわばった部分が自然と弛むような心地よさを感じるお話でした。
読了日:1月12日 著者:三浦しをん

君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)感想
表面を流れるやや低温とも思える文体やホリガイの感性に共感など軽くしつつ読み進めていたら、その底には熱いマグマのような正も負も混沌とした熱情やら激情やらといったものが確実に生きており、その熱をもった拳に、ほほう、共感できるんか?ここにある痛みが分かったつもりか?とガツンガツンやられているようなショックを受ける。筆力とはこういうものか。 それにしても、確かに、語るべき時の為に痛みをコレクションするような真似をしてしまうことはある。公開自慰行為みたいで恥ずかしい事なのかもしれん。いや違うか。 タイトルも秀逸。
読了日:1月13日 著者:津村記久子

アレグリアとは仕事はできない (ちくま文庫)アレグリアとは仕事はできない (ちくま文庫)感想
あぁアレグリア…笑 私も、複合機の前であまり悪口は大きな声で言わないようにしつつも、たまに「やる気あんの?」と叫びたくなることはあるなぁ。営業さんが1ユーザ宛ての文書をある日全ユーザに同報FAXしてしまい、「こんな怖い機械ははじめてや」(あんたの方が怖い)「なにもしてないのに同報された」(んなわけない)「もうこの複合機は使わん」(使えんのはアンタや) と、今では送信は全部事務さんに丸投げしている。機械と人の関わりは悲喜こもごも、働くってなんなんだろう、って乾いた笑い声を上げてしまうね。
読了日:1月16日 著者:津村記久子

ポトスライムの舟 (講談社文庫)ポトスライムの舟 (講談社文庫)感想
時に人称が分からなくなるなぁ、と思っていたけれど、それこそが意図され研ぎ澄まされた津村スタイルであり、そのことに気付くにつれて唸らされます。解説にもあるとおり「わたし」は「あなた」であり、同時に「わたし」は「あなた」ではなく、だからこそ、読み手の私たちはその間を自由に行き来できる。この絶妙な距離感により、私たちのものとなったこの物語をきっとまた再読したいと思う。
読了日:1月17日 著者:津村記久子

サラバ! 上サラバ! 上感想
自分自身を消してばっかりだと、しっかりと自分が作れないまま時間がたってしまう。自分がないから、良い事にも実感が持てないし悪いことでもそのジャッジが出来なくなる。軸がぶれるってそういうことだ。基準がぶれるからジャッジもその都度ぶれる。怖いことだ。程度の差こそあれ、誰しも覚えのある感覚ではないだろうか。激しく熱い女家族と、ストイックさも度を越す程の父、下巻の圷家が気になります。
読了日:1月19日 著者:西加奈子

妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 1 (講談社文庫)感想
人間か、とか妖怪だ、とかはあんまり関係ないのかもなぁ。軽く読み進めていける楽しい&暖かいお話ですね。さくっと読んでほのぼのとなりつつ次巻へ。
読了日:1月20日 著者:香月日輪

 

妖怪アパートの幽雅な日常2 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常2 (講談社文庫)感想
長谷くん、スーパーマンみたいだなぁ。愛おしいとか、手をつなぐとか、ハグとか、ストレートな愛情表現って眩しいわー笑 泣くのも笑うのもビビるのも、大人になるとなかなか素直に出来ない場面もあったりして、素直でまっすぐなものについ笑みを浮かべつつ読了。次巻へ。
読了日:1月20日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常3 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常3 (講談社文庫)感想
厚みもないし文字も大きいし、さささっと読んでしまえますが、中身はこれがなかなか詰まってる本ですね。なんというか、作家さんの、若者に対する愛情と励ましを感じるシリーズです。そしてやっぱり、ご飯がおいしそうでうらやましい限り。私もこういうご飯が食べたいわ。
読了日:1月20日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 4 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 4 (講談社文庫)感想
日輪さんには、(特に若者に対して)語りたい言葉、伝えたい感情がたくさんあるんだなぁ。読む人全員に伝わるわけもないと思うけれど、何かがじわっとでも伝わって、少しずつでも変わっていくといいですねー。本を読むと、ああこれは違うなぁとか、俺もこうしたい!とか、大人になった自分には眩しいなぁ、とか、 なにかしらココロが動かされる感じがたまらんですな。
読了日:1月21日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 6 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 6 (講談社文庫)感想
そうだなぁ、かわいそうって言葉とか、頑張れ!って言葉とか 安易に大判振る舞いしてはイカン言葉だとは思うんだけれども、世の中にちょっとある「かわいそう、って言っちゃだめ」「頑張れ!って禁句」をどのケースにも誰にでも当てはめる風潮には疑問です。確かに、その場に適した血の通った言葉には力があるもので、「頑張る」しかないこともあるしね。長谷君がスーパーマンみたいだわねと思っていたけれど、まぁ考えたら超絶異能の教師だけでなく、主人公の周り全部特別な存在だもんねぇ。実際にこんなホテルは嫌だなぁと思いつつ次巻へ。
読了日:1月22日 著者:香月日輪

サラバ! 下サラバ! 下感想
だいぶ前に読み終えていたけれど、言葉がなかなか見つからず寝かせておりました。100%フィクションとのことでしたが、西さんを構成するものが窺い知れる、読み応えのある作品でした。私は私の信じるものを、私が決めて信じているのだ。どのような道になろうとも私は物語を紡ぐ私自身を信じて、この道を行くのだという西さんの高らかな宣言でもあるこの物語に、私も「サラバ!」と告げて、日々を大切に…まぁ時には悩みへこたれ泣き言をいい誤りを犯しつつも…生きていきましょう。豹変を恐れず、軸を探りながら。
読了日:1月23日 著者:西加奈子

妖怪アパートの幽雅な日常 5 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 5 (講談社文庫)感想
優しくするのが目的で、っていう厄介な登場人物のケースとは少し違うけれど、優しく振舞っておけば自分が安心、て場面ってあるなぁ。なんだろう、当たり障り無く、かつ、適度に距離をおけて、そんなに悪くも思われないという… 反省します(汗) 本巻でも長谷のパパっぷりやアパートの面々と繰り広げられる景色にニコニコしつつ、食欲も刺激されつつ読了し次巻へ。
読了日:1月23日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常7 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常7 (講談社文庫)感想
愛情をしっかり伝えて、しっかり感じて過ごすって大事だよねぇ。作者は、病床にありながら、ブログを閉じない理由に「悩みを書きこんでくる子たちがいるから」と仰っていたそうですが、その思いが伝わるといいですね…などと思いながら 次巻へ。
読了日:1月23日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 8 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 8 (講談社文庫)感想
魔術を使える自分を曝け出すことに恐怖することはなくても、自分の本音をぶつけることに戸惑い恐怖しセーブしたり隠したりすることはあるよね、などと何十年も過ごしてきた我が身と我が日常を省みつつ、次巻へ。 そして何度ももう言いすぎているけれど、アパートのご飯食べたいのは変わらず。
読了日:1月23日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 9 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 9 (講談社文庫)感想
おいおいもうスーパーマンばっかだな!と思いつつ次巻へ。まぁでも青少年たちが、いろんなカッコイイ大人に憧れるのっていいことだよ。と仕事に追われつつ読書しつつ、次巻へ。次巻はいよいよ最終巻ですね。
読了日:1月23日 著者:香月日輪

妖怪アパートの幽雅な日常 10 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常 10 (講談社文庫)感想
源氏物語にもありますが、死んでても生きてても、人間の妄執ってのは恐ろしいですね。程度の差こそあれ、大人になるとそんなものに遭遇してギャーッと思うことはあります。 そんなこんなで最終巻、プチ・フールがなかなか良かった!  このシリーズに夢中になる青少年がたくさんいて、夢中になるだけでなくて、自分の可能性に実際に具体的にチャレンジしていってくれるといいなぁ、と期待しますデス。楽しい読書タイムでした。
読了日:1月23日 著者:香月日輪

全裸男と蛇男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫ホワイトハート)全裸男と蛇男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫ホワイトハート)感想
ささっと読了。妖怪アパートの世界とリンク部分があってちょっとニヤニヤ。作者はこれもシリーズで広げていこうとされてたんでしょうね。
読了日:1月24日 著者:香月日輪,わたなべあじあ

大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり (講談社文庫)感想
魔都なんだけど、妖怪やらいろんなものが平和に(ほぼ)穏やかに過ごすっていう大江戸。設定が面白いですね。やはり根底には幼い人たちへの励ましや愛情などの流れる、香月さんらしいお話でした。借り物なので経緯とか作品間の繋がりとかを今ひとつ飲み込んでないのですが、未完のシリーズなんですかね??? とりあえず4巻まで出ていて4巻まで借りているので読み続けてみましょう。
読了日:1月25日 著者:香月日輪

大江戸妖怪かわら版2 異界より落ち来る者あり 其之二 (講談社文庫)大江戸妖怪かわら版2 異界より落ち来る者あり 其之二 (講談社文庫)感想
おおらかで、優しい作風のシリーズです。主人公のエピソードの折込み方もなかなか良かったです。魔都、妖怪 とくれば、油断すれば喰われちゃいそうですが、そんなこともなく安心して実はどこよりも人間らしく暮らせそうな場所だなんて ちょっと皮肉ですねぇ。
読了日:1月25日 著者:香月日輪

大江戸妖怪かわら版3 封印の娘 (講談社文庫)大江戸妖怪かわら版3 封印の娘 (講談社文庫)感想
この巻は白鬼という象徴的な存在が効いてます。 そうですねぇ、なんの憂いもない世界なんてどこにもないし、どこにだって不条理は潜んでるもんだ。けれども、だからって希望がないわけじゃない。 大人にも響く言葉が散りばめられていますね。深いなぁ、、、と感じ入りつつ次巻へ。
読了日:1月25日 著者:香月日輪

大江戸妖怪かわら版4 天空の竜宮城 (講談社文庫)大江戸妖怪かわら版4 天空の竜宮城 (講談社文庫)感想
生きている意味を考えちゃうことって、年齢に関わらずあるわよねぇ、、、それに何かを守るってのは大変なことだわ。 もう、この続きが読めなくても、大江戸のどこかで時に騒がしく時にゆるりと何かが起こっている気配を残す余韻だととらえて読了。香月さん、楽しい時間をありがとうございました。
読了日:1月25日 著者:香月日輪

地下の鳩 (文春文庫)地下の鳩 (文春文庫)感想
薄暗がりの中、薄暗がりから出ることなく自意識が過剰になったり不足したりする人たちを、たっぷりと過剰とも思えるほど描写しつくした作品でした。読むうちに、一緒に地下へと潜っていったきりになりそうかと思いきや、なぜか深海から浮上していくような瞬間もあったりも。絶望と希望、憎と愛は等しく人生を満たす表裏であり根本は同じものなのだなぁ。
読了日:1月29日 著者:西加奈子

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ文庫 JA ミ 6-4)感想
二転三転する展開と、なんだか悲しい気分に引きずり込まれて危うくリタイヤするところでしたが、回収されていく伏線に一安心。けど、登場人物と一緒に気持ちが転がりすぎて読みつかれてしまいましたー 先生の変人っぷりはちょっと笑えました。師弟間の感情って現実でも結構複雑ですよね。
読了日:1月30日 著者:皆川博子

さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫)さよなら、そしてこんにちは (光文社文庫)感想
短編集は通勤で乗り換え細切れ読書でも読みやすいですねー 軽く読めて、うんうんあるあるわかるわかるえええ!?うふふふふ、などと色々な顔になりながら読了。
読了日:1月30日 著者:荻原浩


眼が見えない猫のきもち眼が見えない猫のきもち感想
愛猫と別れてもう5年になる。以前、徳大寺家の写真を雑誌で見たことがあるが、家具の足元にエアパッキンが巻かれ、眼の見えないチャオの安全を最大限に配慮したものでとてもほほえましいものだった。当のチャオは見えているかのように歩き、全くそのパッキンのお世話にはならなかったらしいが。  きっと猫と暮らす人は、徳大寺家と同じようなことや会話を繰り返して過ごしていると思う。うちもそうだった。「人間、愛するものがいるということは、なんて辛いことなんだろう」といいつつ、愛猫を見つめるその瞳はひたすら優しい。
読了日:1月31日 著者:徳大寺有恒

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