5月に読んだ本まとめ

2015年5月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3205ページ
ナイス数:1336ナイス

旅のラゴス (新潮文庫)旅のラゴス (新潮文庫)感想
突然失った高度な文明と引き換えに人々が得た力、転移(トリップ)、スカシウマ…とSF要素も十分楽しめたが、それ以上にラゴスの壮大な旅にすっかり吞み込まれた。ラゴスの旅の終着点は人生の終着であると共に、始まりに還る場所でもあった。 1人の男の旅として書かれたこの物語だが、それは人類の辿ってきた道でもあり、辿り着く先でもあるのかもしれない。時に宗教的にも思える展開に唸り、トリップ(旅・転移)による時間軸の跳躍がなにげなく描かれていることに驚き、時に深読みで考えこみながら読了。ああ、人生とは旅であるのだなぁ。
読了日:5月1日 著者:筒井康隆

本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)本所おけら長屋 (PHP文芸文庫)感想
質の良い人情落語を聴いているようないい気持ちで読了。読んでいる本に少なからず影響されるところがあるので、現在のわたくしは少し鉄火で少し江戸リズムな感じ(笑)。通勤読書にちょうど良いわね、と2巻へ。
読了日:5月8日 著者:畠山健二


本所おけら長屋(二) (PHP文芸文庫)本所おけら長屋(二) (PHP文芸文庫)感想
このごろの日々の生活の中では、すっかりどこかに忘れてきた感のある義理人情におせっかい、いっそ粋な感じまでするやせ我慢、血のつながりより濃い大家族にまたもや起こる一大事!…と内容を現代に移すとかなり複雑で深刻でしんみりしてしまいそうな事が続くのだけれど、そこは江戸っ子の気風と軽妙な掛け合いで読み手に暖かい余韻だけを残してくれる作風は、長屋の面々と共に2巻でさらに調子が出ている模様。なぜか自分の生活までも、そう悪くないような気がしてくるのが不思議です(笑)。 では期待をもってこのまま3巻へいっちまいます。
読了日:5月9日 著者:畠山健二

本所おけら長屋(三) (PHP文芸文庫)本所おけら長屋(三) (PHP文芸文庫)感想
こんな風におせっかいやいたり、やかれたり ガツンと叱られたり叱ったりってことがまずないので、時々こそばゆくなりながらも、一気に3巻まで気持ちよく到達。さて次の4巻へ。4巻は友達がダブル買いして譲ってくれた巻です。これを読むために1~3巻を入手したのでした。読んじゃうと手持ちの「おけら」が尽きるのでちょっと寂しいかな。
読了日:5月9日 著者:畠山健二

本所おけら長屋(四) (PHP文芸文庫)本所おけら長屋(四) (PHP文芸文庫)感想
長屋の面々もちょっと成熟してきたような…と落ち着いて読もうとしたら「阿波でーす」ってこれまたおかしな人が(笑) 猫の段では我が家の亡き愛猫を思い出しちょっぴり切ない気持ちにも。鉄斎先生はますますカッコイイ。 少し気になるのが”○○参照”の注。もし既巻未読でも逆に、欠けたピースを求める気持ちで自然とその部分を探して読みたくなるというもの。あの注はいらないような気が…でもこれも所謂書き手側からのおせっかい?で、おけらシリーズらしいとも言えるのかな? まぁともかく、次巻を楽しみに、おけら長屋とは暫しのお別れ。
読了日:5月12日 著者:畠山健二

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)冷たい密室と博士たち (講談社文庫)感想
なんとトリックの大もとは合ってたけど、犯人が推理できるまでではなかったなぁ。Fのあとは他のシリーズに手を出していたので、犀川先生と西之園嬢の心理的攻防が魅力的で彼らの関係を追いかけたくなってしまった。登場人物が魅力的だとそれだけで引っ張っていけるけれど、本シリーズは推理を楽しむというより論理展開の面白さで最終ページまで転がされる感じがとっても面白い。シリーズ内の何冊かを読もうと思ってたけど、全部読みたくなるなぁ。
読了日:5月16日 著者:森博嗣

笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)感想
論理展開が面白くて心地いいなぁ。殺人事件を材料にしているけれど、それだけではない面白さ。作者の情報開示や謎解きに牽引されるにまかせるだけではすまない刺激が癖になりますね。ドラマ化とか、アニメ化?とかあるけれど、もう放送があっても先には絶対みませんー! あぁ、多作作家さんにはまると大変なんだけどなぁ。。。勢いが止まらず、次の1冊も入手してしまいました。
読了日:5月20日 著者:森博嗣

詩的私的ジャック (講談社文庫)詩的私的ジャック (講談社文庫)感想
夜更かしして読み終えてしまったー。理解や共感のできない事件が最近リアルで多すぎて、自己防衛反応なのかもう考えないようにしているけれど、作中にも同様の記述があって勝手に納得して少し落ち着いた。文庫解説にもあるが、フィクションやミステリーに対抗する存在(犀川)と渦中に飛び込む存在(萌絵)のバランスがたまらなく良い感じ。書き抜いて憶えておきたい言葉もたくさんあって、それも楽しい。「甘え」「夢と希望」…再読したくなる予感があるなぁ。クリアな論理、クリアな言葉、いろいろな魅力を持った作品。
読了日:5月26日 著者:森博嗣

タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)感想
相変わらず、小川さんと真鍋さんの会話に笑えますねー 所長は相変わらずだけど、萌絵さんがしっかり登場でS&Mの続きがより一層読みたくなったという(笑) やはりこのシリーズは、謎の部分にさほど比重をおかずサラサラと読める感じがいいのかな。
読了日:5月30日 著者:森博嗣

読書メーター

「5月に読んだ本まとめ」への2件のフィードバック

  1. 私はまたも積読が増えております(`‐ω‐´)
    本所おけら長屋、田舎の町内会とはまた全然違って
    お節介な人が見ていてくれてる安心感

    今ってアピールした人勝ちみたいな所が多くなってるから
    私って損してる感が強くて
    そんな時に読んだから
    あぁーもう住みたい!って思った(笑)
    猫が具合悪いって言ったら、みんなで心配してくれるもんね
    現実はたかがペットで誰にも言えず
    ネットでブツブツとつぶやく毎日だから~

    1. はちゃぽんさま>
      積読がたまる一方だー まぁ積みあがってる本を見るとなんだか言いようも無い満足感に浸っちゃうんだけどねー
      こんな長屋だったら、なんか安心して暮らせそうだよねぇ
      猫もたくさん出てきて嬉しいわー
      今、次の巻を絶賛執筆中らしいよ。待ち遠しいねー

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